(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを① 〜オーダーくださった時の気持ち編〜
こんにちは(^O^)
ガラス作家の田中加奈子です!
先日、美容室の10周年の記念としてオーダーいただいた「オブジェ」と「ランプ」を納品してきました!今回はその作品について書きたいと思います。
伝えたいことがありすぎるので、数回に分けてちょこちょこ書きまーす。おつきあいいただければ幸いです^^
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大阪府大阪市の美容室 Carpe Diem(カーペ ディエム)を営む鈴木崇仁さん(以下タカさん)より、お店の10周年のプチ改装の一環として作品をオーダーいただきました。
タカさんとはオーダーいただく少し前にfacebookで繋がっていて、タカさんのつくるヘアスタイルを見て、「ただ可愛らしいとか、ただ色気のあるだけの女性らしさではない、女性のもつ凛とした美しさを引き出してくれる美容師さんだなぁ」と思っていました。私が男性だったら、奥さんや彼女の髪をお願いしたい(//∇//)
そんなタカさんからオーダーいただけてとても嬉しかったです。
タカさんのつくるヘアスタイルはブログ・Instagram・facebook で見てみてくださいね~
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しかも、10周年という大きな節目にオーダーいただけるだけでも光栄なのに、
なんと、
同時に2点も!!
同時に2点つくれるのって実はとってもとっても嬉しいんです~
二つあるからこそ表現できることもあるし、オーダー作品のデザインを考えているといくつも案が浮かんで、ギリギリまで悩んで一つのデザインに絞っていくのですが、その時泣く泣くボツにしたものも自分用にこっそりつくろうかと思うくらい気に入っていることが多いのです。(そして作る時間がなくて永遠のお蔵入り、、、涙)
今回は大体の設置場所と設置方法は決まっていて、ライティングレールに吊り下げられる作品をとのことだったので、早速お店の写真を送っていただきました。
で、その写真を見て色々驚くことが、、、
まず一つめは、
お店がめちゃくちゃオシャレでカッコイイこと
あんな素敵なヘアスタイルをつくる方のお店ですもんね!
そしてもう一つは、既にお店で使われているこちらのステンドグラスのランプ
すごく見覚えが、、、
もしや、私の尊敬するステンドグラス作家のBB designworksさんの作品では??
私は学生時にガラスに熱を加え溶かしてカタチをつくるような技法を勉強していたのですが、ガラス片をパッチワークのようにつなぎ合わせてつくるステンドグラスはノータッチでした。
ステンドグラスって、教会のパネルやティファニーランプのような色彩豊かでクラシカルなイメージが強く、現代的なインテリアには合わせづらいものが多かったから、、、
詳しくは過去ブログをご参照ください、、、
ですが、そんな私も今では主にステンドグラスをつくる技法をつかって作品制作をしています。それはBB designworksさんの作品に出会って、ステンドグラスへのイメージが払拭されたことも大きく影響しています。
そんなBB designworksさんのランプを選ばれたタカさんにオマカセでオーダーいただけるなんて、、、
大変恐縮、、、
いや、、、
腕がぶんぶんに鳴りまくりですね!!!
そんなわけで鼻息荒めなスタートをきった今回の作品制作はこれからどんな道を辿り、完成→設置まで至るのでしょうか。
今回は以上です!
次回もお楽しみに☆〜(ゝ。∂)
✴︎オーダーについて✴︎
ありがたいことに現在たくさんのオーダーをいただいております。現在お受けすると、最短で夏頃のお渡しとなります。お時間は頂戴しますが、あなたのためだけの一点物を制作しますので、詳細は直接メール(piconoglass@gmail.com)や各種SNSのメッセージ機能にてお気軽にご相談ください^ ^
(オーダー制作)シャボン玉ランプ・後編
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ガラス作家の田中加奈子です!
今回は、前後編に分けてお話ししている「シャボン玉ランプ」の後編です。
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静岡県浜松市のマッサージサロン・喫茶店 ピリカの長谷川朱美さん(以下あけちゃん)よりオーダーいただいたランプの後編をお届けします^ ^
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前回分を呼んでいない方はこちらから読んでくださいね〜
前回は、シャボン玉パーツをランプシェード本体のガラスに、熔着させたところまで書きました。
この△のガラスパーツ4つを組んでランプシェードにしていきます。
今回はブドウのツルのようなランプベースを。このタイプは「置き型」のベースにランプを吊り下げるので、ペンダントランプ同様にゆらゆらした浮遊感があって、シャボン玉のイメージにぴったりだなぁと選びました。
これは厚紙で実物大の模型をつくって吊ってみた状態。
(ランプは必ず実物大の模型をつくって一番しっくりくるサイズに調整しています)
ハンダづけが終わった状態がこちら
このシルバー色のハンダの部分を、ランプベースの色に合わせて、パティーナという薬品で腐食させていきます。
その様子を動画におさめましたので、よかったらご覧ください。(相変わらずの低クオリティー動画なので要注意かつ倍速をオススメします)
パティーナでハンダを染めた後は、ワックスをしっかりと2〜3回重ねてかけて、よく洗浄して、完成です!
まずは消灯時
そして点灯時
気に入ってもらえたかな〜
周囲の人を惹きつけるあけちゃんの軽やかな明るさと優しさを表現した「シャボン玉ランプ」の灯りが、ピリカのお客さまを癒すお手伝いになれば幸いです。
この作品を制作できてとても幸せでした。
あけちゃん、本当にありがとうございました!
今回は以上です☆〜(ゝ。∂)
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小型の作品でしたら1〜2ヶ月程度、大型の作品は4~6ヶ月ほどでお渡しとなります。お時間頂戴してしまいますが、あなたのためだけの一点物を制作しますので、詳細は直接メール(piconoglass@gmail.com)や各種SNSのメッセージ機能にてお気軽にご相談ください^ ^
(オーダー制作)シャボン玉ランプ・前編
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ガラス作家の田中加奈子です!
今回はオーダーいただいて制作しました、ランプについて書きたいと思います。前後編に分けてご紹介しますので、こちらはその前編となります。
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静岡県浜松市のマッサージサロン・喫茶店 ピリカの長谷川朱美さん(以下あけちゃん)よりランプをオーダーいただき制作いたしました!
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あけちゃんは、マッサージサロンを営む傍ら、長年の夢を叶えて、約1年前に喫茶店もオープンされました。以前はお料理教室の先生だったこともあり、あけちゃんのブログやfacebook投稿で見るご飯やパフェはとっても美味しそうかつ目にも美しい(@ ̄ρ ̄@)
今回はマッサージサロン「癒し処 ピリカ」で使うランプをおつくりしました。
あけちゃんのブログを色々読ませてもらっている内に一つのイメージが浮かびました。
それは、
シャボン玉
あけちゃんのまん丸の美しい目と、周りの方々の楽しそうな笑顔がとても印象的でした。シャボン玉って見かけると自然とニコニコしちゃいませんか?あけちゃんにそんな軽やかな明るさと優しさを感じました。
フワフワと軽やかにシャボン玉が舞うランプをつくろう!
そこで問題になるのが、ステンドグラスにとっては良い面でもある
重厚さ
ステンドグラスはガラス片を繋げてつくるため、その繋ぎ目である黒い線が出てしまいます。この線は私は決して嫌いではなく、それを活かした線が美しい作品をつくることをいつも意識しています。
ですが、それが今回の軽やかなシャボン玉のイメージにはどうしても合わないのです、、、
そのため、今回は「フュージング」の技法をつかったランプにすることにしました。フュージングとは、ガラスを電気炉に入れて、熱でガラス同士を熔着させるものです。
これでシャボン玉のパーツをつくり、そのパーツ自体も本体に熔着させることによって、黒い線を最小限におさえることができます。
フュージングについて詳しく書いたブログ
まずはシャボン玉パーツをつくります。
丸く切り出した板状の透明なガラスに、パウダー状の色ガラスと粒状の透明なガラスをのせて800℃で焼きます。
焼き上がりはこんな感じ。パウダー状の色ガラスは焼くと色が変わります。
実際に使うものは少ないのですが、よりイメージに近づけるため、かなりの数を焼いています。
↑の中からイメージに合うものを選んで、ランプシェード本体のガラス(△のガラス)の上にバランスを見ながら並べていきます。
ぷっくりとした感じが可愛らしい。
で、ここから私のこだわりポイント!
このままシャボン玉パーツを△のガラスに溶着しても、ぼってりと(ただ貼りつけた)という感じで、野暮ったくなる可能性が、、、
本当に細かいところなんですが、ここでひと手間加えることで、それを解消することができます。
先程の△のガラスにシャボン玉パーツをのせたものを、真横から見るとこんな感じです。(かなり大げさに書いています)
左側の赤丸で囲んだところが野暮ったさの原因なので、右側のようにすっきりしたカタチにしていきます。
やることは単純です。いらない部分を削っていきます。
このぐるぐる回っている、円盤状の研磨機で削ります。ガラスは熱に弱いので、常に水を垂らして、冷やしながら削っていきます。
先程の図のように削り、△のガラスの上におき、今度はシャボン玉パーツ自体をつくったときより低めの温度で焼いていきます。
焼き上がったものがこちら
ウルっとしたツヤと共に、 シャボン玉パーツと△のガラスとの一体感が出てきましたね!
今回はここまでとして、
次回は続きと仕上りをお披露目します~
お楽しみに☆〜(ゝ。∂)
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(オーダー制作)タロットの鏡
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今回はタロット占い師と活躍されている方よりオーダーいただいた鏡のお話しです。
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今回は「持ち歩くことができる鏡」というオーダーをいただきました。
よく話を聞いてみると、メイクする時に使う鏡を希望とのことで、メインは自宅だけど、まれに外出先でも使いたいとのことでした。
ふむふむ、、、それはもしかして、、、こんな鏡かな??
これはかなり前につくったもので、私が今、家でお化粧をする時に使っている鏡です。
私はけっこうな近眼でメガネをかけることが多く、裸眼だとお化粧するときに鏡を近づけないと全然見えません、、、。なので、簡単に片手で持てて顔の近くに持っていけるものが欲しいなと思ってつくりました。
毎日のように使うものなので、さっと手に持てて、さっと元に戻すことができることがとても重要だと思っています。そのため、市販のこんなスタンドを使っています。
角度も調整できてメイクするにはとても便利だし、持ち歩くにも折りたためるから、今回のオーダーにもいいかもしれない!
ちなみに、フォトフレームだったり、メイク用の鏡でなければ、このようなスタンドを真鍮でおつくりしています。
今回の作品は、使用目的のはっきりしているのモノなので、まずはちゃんと使えるモノのであることがデザインの最優先事項。持ち運ぶならば形はシンプルで、強度ももたせたい、、、
よし、大体のカタチは決まった!!
だけどどんな表情のガラスを使うか、色数や、感じる全体の雰囲気等々、、、まだまだ考えるところはたくさんあります。そしてここからが一番、想いを込められるところ。
オーダーくださったのは、タロット占い師として活動している小吹友紀さん
以下、ゆきちゃんとお呼びしまーす
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私はタロットについて全然詳しくないのですが、子供のころから占いの象徴で、絵柄の芸術性の高さとともに、タロットのもつ神秘的な世界観が好きでした。
同じサイズの小さなカードがどのように並ぶかによって、見える風景が無限にひろがっていく、、、
そんな、私のタロットに抱いているイメージを、作品にしてみようと思いました。
使ったガラスは、
マーブル模様で不透明のガラス
透明〜半透明で向こう側が透けるガラス
左から、絵付けしたもの、すりガラス、透明に白のマーブル模様
テクスチャーに表情があるもの
変わり種はこの二つ
左は鏡を小さくカットしたもの、右はガラスを銅テープで覆ったもので、全体にハンダをのせ、仕上がりはもりっとした金属になります。
↑のガラスたちは、色は統一感を持たせたけれども、角度によっては見え方の変わるものを選びました。それらを同じサイズにカットして組んでいきます。
まずはざっと全体をハンダづけします。
さっきは銅色だったところが、シルバー色になっているのに注目です!
パーツを細かくすることと、縦横に均等にハンダ線が入ることで強度が強くなっていますが、さらに補強を入れていきます。
私が考えた補強テープ(金属板を細く切って、銅テープでくるんでいます)
これを側面にハンダづけします。
全体を整え、綺麗に洗浄してワックスをかけて、、、
完成!!
アップでみるとこんな感じ。
角度や映り込む周りの風景によって、フレーム部の色が変わって見えます。
今回、鏡をつくらせてもらって感じたのですが、鏡で顔を見るということも、ある意味リーディングのようだなと思いました。
朝、鏡に映った顔を見て「今日はいい顔しているな」とか、「何かスッキリしない顔だな」とか、、、
そんなところもタロットを読むことと通ずるところがあるんじゃないかなと、つくりながら考えていました。
とても満足のいく仕上りになっただけでなく、タロットの世界についてあれこれ考えながらつくるのも楽しい時間でした。
ゆきちゃん、私にこの作品をつくる機会を与えてくれてありがとう^^
そして最後にゆきちゃんのタロット占いですが、以前私もお願いしたことがあって、もう「占い」の域を超えて「カウンセリング」のようでした。「あなたは〇〇です」と言われるようなタイプの占いでは満足できなくなっている方におススメしたいです!!
セッション方法は、対面orメッセンジャーで可能とのことなので、お近くの方でなくても大丈夫ですよ~
興味のある方はゆきちゃんfacebookよりメッセージを添えてお問合せしてみてください!
今回は以上です!
次回は最近納品したばかりのランプのご紹介をしたいと思っています。
お楽しみに☆〜(ゝ。∂)
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(オーダー制作)小浜の海沿いにある美容室
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今回は小浜の海沿いにある美容室に納めた作品についてのお話しです♪
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福井県小浜市の美容室 Marie belle(マリベル)の鹿江裕子さんよりfacebookを通じてオーダーいただき、マリベルのイメージで作品を制作いたしました!
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オーダーは美容室に飾るもの。
壁にかけるものでも、吊るすものでも、ランプ用の電源もあるとのことで、設置の方法含めて全てオマカセでOKとのこと。
これはもうマリベルのシンボルになるような作品をつくるっきゃないですね!
色んな角度からの美容室の写真を送っていただいたので、それを目に焼き付け、作品のイメージを膨らませるため、マリベルのブログを時間を見つけては読み漁り、潜在意識に情報を大量に投げ込みました。
裕子さんは約4年、毎日マリベルのブログを更新されています!!
ゲストさんのビフォーアフターに「すごい素敵になってる(^^♪」とイチ読者として楽しく読み進めていくうちに、一つ気が付いたことがありました。
海辺の風景の写真が多いこと!そしてその美しい風景の写真を見ることが私も楽しみになっていました。
たとえばこんな澄み渡った空と穏やかな海
夕焼けや
重い雲がかかった日も
他にもたくさんの海辺の風景
この海辺の風景が、裕子さんの日々の中でも特に大事な風景なのではないかと感じました。
たくさんこの美しい風景を見て私が気になったのは、海と空の境にある半島の優しい稜線です。海や空は時間帯や季節、天候によってその様子変えていますが、この稜線はいつもかわらずにあるのがとても印象的でした。
(マリベルは若狭湾の中でもさらに半島に囲まれた穏やかな海に面しています。便利なGoogleマップ・アース・ストリートビューでマリベルの近くの海辺を私も散歩してみました。)
この半島の稜線を軸にしてマリベルの頭文字の「 M 」にも見えるようにデザインを考えました。
この曲線の内側の模様があるガラスは絵付けを施してあります。
粉状のガラス用の顔料を溶いて絵付けをし、電気炉で約600℃で焼き付けます。そうすることで、水はもちろん、鋭利なもので引っかいたりしても剥がれることはありません。
手描きで模様をつけています
こんな風に電気炉に窯入れします
焼き上がったものがコチラ
光に透かすとこんな感じで、墨のような風合いです
↑のパーツを組んでつくりました。
そしてもう一つ、ブログを読んで印象的だったのは、ゲストさんの自然な笑顔^ ^
マリベルのゲストさんは皆さん、ちょっぴり照れながらもナチュラルな良い表情!裕子さんのお人柄が集まるゲストさんに表れているんでしょうね!
長く通われている方、ブログを見て来られるご新規の方、里帰りの度に来てくれる方、親子で通われる方、遠くから来てくれる方、同業他店の理美容師さん、、、
たくさんのブログ記事の中に、綺麗になった髪で輝くたくさんの笑顔。そんなマリベルの毎日が今までも、これからも続いていくさまをチェーンにみたててつくりました。
全体はこのような作品となりました。
どうか、小浜の美しい海辺の風景やマリベルの笑顔溢れる空間と共に、 マリベルのシンボルとしてたくさんの人に愛される作品となりますように。
裕子さん、私にマリベルの作品をオーダーしてくださってありがとうございました^^
作品から手が離れてひと月近くなり、まだ訪れたことのないのに小浜が恋しいです、、、
この作品について、裕子さんもブログに書いてくださいました。実際にマリベルに飾られている写真が見られるので、是非こちらも読んでくださいね~
今回は以上です!
次回も作品の紹介をしたいと思っています。
お楽しみに☆〜(ゝ。∂)
裕子さんのブログから拝借した海の写真で、コレがすごく好きです^ ^
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ガラスを焼いて小さな宇宙をつくっています
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ガラス作家の田中加奈子です!
前回のブログではじめてアクセサリーをつくったお話をしましたが、それからガラスを焼くのにハマってしまいまして、、、
前回読んでいない方はこちらを読んでみてください~
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前回のブログでも書いた通り、普段はステンドグラス技法をつかって制作することが多いのですが、はじめてのアクセサリー制作でフュージング技法(電気炉でガラスを高温で焼きつけて融合させる)が楽しくなってしまって、ここのところガラスを焼きまくっていました。
あまりに楽しくて、こんなの買ってしまいました。
片手でヒョイと持てるようなサイズの電気炉
中に敷く板もこんな手のひらサイズ
もっと大きいサイズの電気炉もありますが、小さいサイズのガラスを焼くには大きすぎて勝手が悪いので、こちらを愛用しています。
私は今、このチビ電気炉で【 小さな宇宙 】を感じるガラスをつくっています。
↓の半球状のぷっくりとしたガラスは、「ナギット」とか「ナゲット」と呼ばれていて、ステンドグラスの材料屋さんには必ずおいてあるガラスパーツです。これは一般的には1回だけ焼いてつくっています。(電気炉に入れて焼成する回数が1回ということ)
これは以前わたしがつくったナギットで、焼いたのは1回のみ
これだけでも十分綺麗なのですが、前回ブログで書いたアクセサリー制作の時に、たくさんのサンプルをつくったことで、もっとハッとするような、吸い込まれそうな、ガラスの魅力が引き出せるのではないかと思うようになりました。
試行錯誤を繰り返して、満足がいくようなガラスがつくれるようになったのですが、そのガラスは、少なくとも3回、多くはそれ以上の5回~6回焼いてつくっています。
焼く回数を重ねるとどんな風にガラスが変化していくか写真でご説明しますね。
これはフュージング用のガラスで、板状、粒状、粉状、細い線状等の色々な形状があります。
↑のガラスを細かく砕いたり、切ったりしたものを重ねたりして、オレンジ色のチビ電気炉に入れます。
700℃~820℃くらいの間で、自分のつくりたいガラスの溶け具合を想定して、温度を決めます。ちなみに今回は800℃まで上げます。
こんな感じで電気炉に入れますよ~
まずは
焼成1回目
特に丸で囲んだ二つを注目して見ていってください!
焼成2回目
1回目で焼きあがったものに、小さいガラス片を追加して、再度焼成します。
焼成3回目
2回目で焼きあがったものに、小さいガラス片を追加して、再度焼成します。
熱を加えると色が変化するガラスもあるので、それも考えながらガラス片を選びます。
焼成4回目
3回目で焼きあがったものの中から、もう少しガラスを追加した方が良いものをピックアップして、それらを再度焼成します。
丸で囲んだ二つは1回目から同じ場所で焼いています。
焼成5回目
4回目で焼きあがったものの中から、もう少しガラスを追加した方が良いものをピックアップして、それらを再度焼成します。
丸で囲んだ二つはこの5回目の焼成で満足いくものになりました。
仕上りはこちらです!
小さいけれども一粒の中に宇宙を感じられるガラスたち。
最近はこんなガラスをたくさんつくっています^^
他にもたくさんつくったので、Instagramで少しずつご紹介する予定です!Instagramもフォローしてくださいね~
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今回はここまで!
次回は先日納品しました新作について書きたいと思います。
お楽しみに☆〜(ゝ。∂)
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(オーダー制作)はじめてのアクセサリー制作
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今回はピアスをオーダーいただいて、はじめてアクセサリー制作をしたお話です。
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facebookを通じて、お仕事でもつけられる小さなピアスをというオーダーをいただいたのですが、実はガラスを触るようになって長くなってきたにもかかわらず、ガラスでアクセサリーをつくったことがなかったのです、、、
オーダーいただいた方に「はじめてつくるため時間が欲しい」旨をご了承いただいたので、たくさん実験し、たくさんサンプルをつくることにしました。
普段はステンドグラスの技法を使った作品が多いのですが、技法上サイズの小さいものは不向きであるため、今回はフュージング技法(電気炉でガラスを高温で焼きつけて融合させる)を使って制作することに。
フュージング用のガラスには様々な色や形状があって、板状、粒状、粉状、細い線状のガラスを使って、つくりたいカタチに合わせて切ったり、重ねたりします。
それを電気の窯(ガラス用のオーブンみたいなもの)に入れて、700℃~820℃の間で焼きます。温度は自分のつくりたいガラスの溶け具合によって設定します。
電気の窯に入れる前のもの
焼きあがったものの一部
はじめてのアクセサリーづくりで、探りながらつくったので、かるく100個ぐらいはガラスを焼きました~
今回オーダーいただいた方は優しい笑顔の中に透明感と涼やかな雰囲気をもった女性で、白色のガラスとパールがかった透明なガラスにピンときました。そして、完全にガラスが溶けてしまう前の姿が美しかったので、ガラスの表面に表情を残した仕上がりにしました。
そして完成したピアスがこちら
着画っぽく見えるように写真集の上において
前回投稿した泉のトレイに
こちらのピアスはお渡ししてからひと月くらいたっているのですが、先日「仕事の日も休日もヘビロテ中」と聞いてとっても嬉しかったです♪
はじめてのアクセサリーづくり、楽しかっただけでなく、良い経験をさせてもらえて、今後の作品の幅も広がったと思います。
挑戦させていただきありがとうございました(^^)!!
また、サンプルとしてガラスをたくさん焼いたので、その時のガラスを使って自分用にイヤーカフをつくってみました。
メガネやイヤホンする時にはイヤーカフが大活躍!またつくろっと~
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