(オーダー制作)虹色グラデーションランプ③ 〜完成編〜
こんにちは(^O^)
ガラス作家の田中加奈子です!
コチラ↓↓↓のお方にオーダーいただいたテーブルランプについて書いてきましたが、今回で完結です。
北海道札幌市白石区の美容室old main lodge(オールドメインロッジ)の服部直人さん
※以下ナオトとお呼びしま〜す
ナオトのブログ
ナオトのYouTube
今までの記事を読んでいない方は先に↓↓↓を読むとわかりやすいと思います!
今回のランプは昼夜問わず点灯することを想定していて、消灯時より点灯時の見え方が美しくなるよう制作しました。
中には点灯するとこんな模様が浮かび上がるガラスもあります。
他にも色んな工夫や想いが詰まっているのですが、特にこだわってつくった点が2つあります。
色の変化をグラデーションにしたことと、全てが曲線(曲面)で構成されていること。
一般的なステンドグラスのランプは、色のついた板状のガラスを切ってパッチワークのようにつなげていくため、その境目で色がくっきり分かれるようなデザインになることが多いです。
また、板状のガラスを切ることで、ガラスの特性上、直線(平面)から構成される形になることも多いのです。
もちろん、だからこその美しさもあって、私はそれも大好きです^^
最初に降りてきた「虹」と「地球」というイメージから、具体的なデザインを考えている時に、以前聞いたことがある、宇宙飛行士の名言を思い出しました。
宇宙から眺めた地球は、たとえようがなく美しかった。国境の傷跡など、どこにも見当たらなかった。
ムハンマド・ファーリス(シリア)
私が表現したいと感じたものは ボーダーレスの世界観だったのです。
国境だけでなく、表と裏、善と悪、自然と人工、他者と自分、、、その境界がない世界。
全てが同時に存在していて、その混沌をそのまま受け入れる世界。
壁や床への映り込みも強く意識してつくっています。ナオトの持つLOVE&PEACEの精神が広く拡がっていきますようにと願いを込めて。
いつになくスケールの大きい作品になり少し驚いてもいますが、この作品をつくらせてもらえたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
ナオト、私にオーダーしてくれて本当にありがとう!!!
最後にもう一つ、宇宙飛行士の名言を。
サハラ砂漠の砂嵐で巻き上げられたオレンジ色の雲が、気流でフィリピン上空まで運ばれ、雨で地上に降っていくのを見た。そのとき、私たち地球人はみんな同じ船で旅をしているのがわかった。
今回は以上です!
次回は最近楽しく制作しているアクセサリーについて書きたいと思っています。
お楽しみに( ´ ▽ ` )ノ
◇ガラス作家 田中加奈子について◇
ブログに載せきれない写真や最新情報はInstagramでご確認を!HPもありますので、こちらもご覧くださいね^^
Instagram:https://www.instagram.com/kanakotanaka_glass
HP:https://www.piconoglass.com
✴︎オーダーについて✴︎
ありがたいことに現在たくさんのオーダーをいただいております。現在お受けすると、最短で2020年秋〜冬頃のお渡しとなります。お時間は頂戴しますが、あなたのためだけの一点物を制作しますので、詳細は直接メール(piconoglass@gmail.com)や各種SNSのメッセージ機能にてお気軽にご相談ください^ ^
(オーダー制作)虹色グラデーションランプ② 〜制作編〜
こんにちは(^O^)
ガラス作家の田中加奈子です!
前回に引き続き↓↓↓のお方にオーダーいただいたテーブルランプについて書いていきます。
北海道札幌市白石区の美容室old main lodge(オールドメインロッジ)の服部直人さん
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前回を読んでいない方はコチラからどーぞ
それでは早速、制作過程をご紹介していきます。
①ランプベースの選定
今回は設置場所を後々変えられるものが良かったので、形状としてテーブルランプに決定。つくりたいもののイメージからいうと、どっしり自立するものというよりかは、自由な浮遊感を出したかったため、これからガラスでつくるシェード部分を吊り下げるタイプのランプベースを探すことにしました。
需要が少ないステンドグラスのランプベース。廃盤につぐ廃盤で理想的なものに出会うまで大変だったぁ_:(´ཀ`」 ∠):
②ガラスパーツを作成
ランプベース探しと並行して、ガラスパーツの制作も進めていました。
以前、書いた下の記事の要領でガラスを焼いていきます。
元のガラスはこんな板状のもの
これを小さく切ったり砕いたりしたものを
重ねて並べて、電気炉にいれて焼成
焼き上がったものがコチラ
今回は使用する数が多いので、ひたすらガラスを焼いていきます。
③モールドを作成
ランプベースが届いたら、サイズ感を確認してモールドをつくります。
モールドとは?
ステンドグラスで曲面を出すための「型」です。このモールドに沿わせながら形を作り上げていきます。
今回は真ん丸球体のランプシェードを作りたいので、作品のサイズに合わせた発泡スチロール球を用意します。
主に工事補修に使われるアルミテープを発泡スチロール球全体に巻いていきます。伸縮はしないので、擦り付けながら球体に沿わせます。
これにガラスパーツをハンダで繋げて球体をつくっていくので、ガラス固定するためのパーツを取りつけます。
これでモールドは完成!
長ーいボルトを貫通させて、両端にナットで止めています。
④ガラスパーツを球体に繋いでシェード部分をつくる
②でつくったガラスパーツを一つ一つハンダでつないでいきます。全体の仕上がりがイメージ通りになるよう、ガラスのパーツの色や表情をよく見て、どこにどのガラスを使うか選びながらの作業です。
後で数を数えたら全部で300個弱ありました。その内半数くらいは②で私が焼成したガラスを使っています。
モールドを後で取り外すので、真ん中で上下に分かれるようにつくります。
モールドを取り外した状態
この時点で既に下に落ちる透過光と影が美しい、、、
外したものの内側から補強のための銅線をいれ、よく洗浄する、
上下を合わせて球体にして、ハンダ付けをして、、、
完成!
今回は制作編なのでここまで!
次回の「完成編」をお楽しみに( ´ ▽ ` )ノ
チラ見せ
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(オーダー制作)虹色グラデーションランプ① 〜イメージ編〜
こんにちは(^O^)
ガラス作家の田中加奈子です!
今回は少し前に完成したテーブルランプのブログを書きたいと思います。
オーダーいただいたのはコチラのお方
北海道札幌市白石区の美容室old main lodge(オールドメインロッジ)の服部直人さん
※以下ナオトとお呼びしま〜す
ナオトのブログ
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出会いは、こちら↓の作品を収めた野武屋本店、千葉の床屋のおっちゃんこと、ノブさんを通してfacebookでお友達になりました。
ナオトのことは、ノブさんや他の理美容師さんのブログで見かけていて、実は前から気になる存在でした。トレードマークの金髪はもちろん、いつもとてもオシャレで見た目のインパクト抜群(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
facebookで友達になった後も、軽妙なコメントのやりとりでますます興味が湧きました。
そんなナオトとは、昨年の10月に札幌のお店にお邪魔することができ、友人の髪を綺麗にしてもらいながら、おしゃべりしたり、楽しい時間を過ごすことができました。
ただただ、楽しかったなぁ〜♪
左から
金髪美容師ナオト(old main lodgeブログ)
イヤーアクセサリー作家メアリーちゃん(EmbellirMaryブログ)
アロマストーン作家まゆみん(まゆみんブログ)
ナオトのお店old main lodge(オールドメインロッジ)は店主の世界観に溢れていて、一つ一つ手にとって、エピソードを聞いて見たくなるような興味深いものがたくさん!
「あの子面白そうだな〜」って思っていた同級生の男の子の部屋に遊びに来たみたいな感じ!
そういや↑の写真の時も友達の部屋でみんなで遊んでる学生のノリと変わんなかった|( ̄3 ̄)|
そんなナオトのお店への作品をつくるにあたって、降りてきたイメージは2つ
虹
と
地球
なぜこの2つなのか、この時点では言葉にできるほど理解してませんでしたが、作品が出来上がってくるにつれて、深くその理由がわかっていくのではないかと、制作を進めることにしました。
今回はここまで!
次回の「制作編」をお楽しみに( ´ ▽ ` )ノ
《地球の画像を見て思い出したので、ちょっと映画のお話を》
米ソ冷戦時代の宇宙開発競争もののお話しがとても好きです。
昨年観た映画「ファースト・マン」が最高に面白かった!!!私の中で今まで観た映画の中で5本の指に入るほど心が震えました、、、
ただこの時代の宇宙開発について知識がない場合は、事前に勉強しておかないと鳥肌ものの感動は味わえないと思います。そんな方はこちらを観てから本編を観ることを強く強くオススメします!!!!!!!
岡田斗司夫ゼミ#269(2019.2)恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』を完全解説。事故死や娘の死から逃れて行き着いたのは、月面という死の世界だった。聞いたら必ず見たくなるので御用心!
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(オーダー制作)自分に還る時間を照らすランプ・後編
こんにちは(^O^)
ガラス作家の田中加奈子です!
前回に引き続き、「自分に還る時間を照らすランプ」というオーダーで制作したテーブルランプについて書きたいと思います。
前回を読んでいない方は是非こちらを^^
前回はこんな2種のガラスパーツをつくり終えたところまでお伝えしました。
ここからはこのガラスパーツを組み立てていくところの工程をご紹介したいと思います。
まずはガラスの粒たちの側面に銅テープを巻く
それらをハンダづけしていく
(一時的に強度が必要になるので、一旦はがっちりハンダをのせます)
紙の模型に合わせてパーツを配置
全体にハンダを乗せた後、上下に補強を入れる
ハンダ作業が終わったところ
(先ほどはガラスの粒たちをがっちりハンダで固定していたのですが、ここで不要なハンダ落とします。右側に落ちているのがそのハンダです。)
ランプベースに合わせて、ハンダ部分を褐色に染める
染めるとこんな感じ
スパイダー(ランプベースに取り付けるための金具)をつける
スパイダー自体もハンダでメッキし、褐色に染めてからつける
そうして完成したものがこちらです!
まずは消灯時
メインのガラスの気泡や、線状の模様も綺麗に出ています
続いて点灯時
壁に映った影も楽しめます
グリーンを配置してみました
暮らしの中での見え方も撮影しました
シンプルなフォルムで色味も淡いため、パッと目を惹くタイプの照明ではないかもしれませんが、ガラスの表情にこだわって、長く楽しんでもらえるランプになったと思います。
それと、オーダーしてくださった方が、ランプを点灯したお部屋の写真を見せてくださったのですが、それがとっても素敵なので是非見てください!
依頼者さんが自身で選び大事にしているだろう品々は、どれも実物をじっくり見たいくらい興味深いものばかり。この空間に仲間入りできて嬉しい^^
自分に還る時間を照らすランプ
1日の終わりにランプだけの明かりで過ごし、心の声に耳をかたむけたり、ただ此処に居るだけの感覚を味わったり、、、そんな豊かな時間のお供になれたら幸いです。
今回は以上です!
また次回をお楽しみに☆〜(ゝ。∂)
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(オーダー制作)自分に還る時間を照らすランプ・前編
こんにちは(^O^)
ガラス作家の田中加奈子です!
「自分に還る時間を照らすランプ」というオーダーで制作したテーブルランプについて書きたいと思います。
オーダーの依頼をくださった時に一緒に、その方の感じる心象風景を文章で送ってくれて、それを読んだ私は、彼女の綴る言葉の美しさに胸をドキドキさせながら、かつて自分もその風景を見たことがあるような不思議な気持ちになりました。
過去の私の作品から、好みのものをいくつかコラージュした画像を送ってもらったのですが、それらを見てなるほどなと。
光と影、反射、映り込みを意識した作品たちで、手で触れられる「モノ」としての美しさより、現象の美しさを取り入れた作品を選ばれていました。
私がガラスという素材に惹かれているのは、その時々で見え方が変化する、現象の美しさを含めた作品制作ができるからです。
オーダーくださった方が、その美を感じとってくれる方だとわかり、私の感じる美しさを全力で表現したいと思いました。
1番最初に取り掛かったのは、「ハープを聴くこと」。依頼者の方が少し前に念願のハープをはじめられていて、まずはその音を聴くことに。
生で聴くことは叶わなかったのですが、ハープで演奏された音楽を流しながら、設置予定のお部屋の写真を眺めたり、ストレッチをしたり、洗濯ものを畳んだり、、、
恥ずかしながら、これがハープの音だと意識して聴いたのは初めてでした(*ノωノ)
ここで軽く衝撃が。
音と音が滑らかつながって音楽となっていくのを想像していたのですが、全く違うもので大変驚きました。
私が感じたハープの音は、一音一音しっかりが独立したもののように感じました。それが小さな玉となり、次々に生まれては上へと昇っていく。やがて雨や雪のように降り、自分の周りに小さな光の粒となって積もっていくようでした。
この風景の中にオーダーくださった方がいるところを想像してみました。その方が奏でるハープから小さな玉が生まれ上昇していく、降ってきた光に照らされて、照らされるものの純度が増していく。
その循環が繰り返されることで、本来の自分へと還っていく、、、
自分に還る時間を照らすランプのイメージがかたまりました。
さて、ここからは実際に手を動かすところの制作過程です!
今回は飾る場所が決まっているので、その場所に合わせたランプのサイズを、依頼者さんと相談しながら決めました。
つくろうとしているイメージと、お部屋の雰囲気、希望のサイズに合わせたランプシェードを探したところ、こちらのアンティーク調のランプシェードを選びました。
線状の模様と足があるのがお気に入り。
あまりに気に入ったので自分用に同じものを(〃ω〃)
このベースに合わせてシェードの大きさを決めるのですが、ほんと微妙な差で急にヤボったくなったりするので、実物大で模型を作り、丁寧に確認します。
ほぼ同じに見える↓の二つも微妙にサイズが違います。最初に作った模型より5mmほど小さくしたらバランスが良くなりました。
次に、使うガラスの選定と加工です。
シンプルなカタチのランプシェードですが、使うガラスはかなり手を加えて作りました。
まずは、メインになるガラスにはこちらの気泡と表面のヨレ感が美しい※アンティークガラスをつかうことに。
※ステンドグラスで使うアンティークガラスとは、古いガラスのことではなく、昔ながらの製法で作られたガラスのことを指します。職人さんが手作りしたもので、高価ではありますが、均一ではない味わい深い美しいガラスです。
このままでも充分に美しいガラスなのですが、ランプシェードにするには透明すぎて光がダイレクトに目に入り、かなり眩しいです。それに、もっとガラス自体に光が溜まるようなイメージだったので、近づけるように手を加えていきます。
サンドブラストでガラスの表面に細かいキズをつけて、曇りガラスにしていきます。曇りガラスは、表面の細かいキズによって光が乱反射し白く曇ったように見えます。それがをランプにするとガラス自体に淡く光が溜まるようで美しいのです。
サンドブラストとは、細かい砂をコンプレッサーで圧縮した空気とともに勢いよく吹きかけて対象物を研磨する加工法です。
先から砂と空気が出てくるペン型の機械を持って作業します。
白っぽく曇ったガラスになりました。
ここから更にペンルーターでガラスに模様をいれます。表面、裏面ともにストライプ状の細い糸のような模様を彫ります。
ルーターの写真がなかったのでこれは使い回しです、、
模様を彫ったもの
表面、裏面ともに彫ることで、がラスに奥行きが出てきます。
動画でみると、、、、
次にアクセントパーツをつくるのですが、これはガラスを電気炉で焼成してつくりました。
透明なガラスに粉状のガラスを乗せて、まずは一度焼成し、ベースになるガラスをつくります
この時の写真も撮り忘れてたので、同様の作業をしている写真の使い回しです、、、
焼けたものをバキバキに砕いて、
砕いたものと、粒状の色ガラスと合わせて、
再度、電気炉で焼成します
そんなことを何度も繰り返してつくるのですが、以前のブログにこの方法について詳しく書きましたので、興味のある方は是非読んでみてくださいね。
そうしてできたものが、こちら
光の小石のようなガラス
淡い色合いのガラスたち
一粒ずつよく見ると白くモヤがかかっているのが美しい
動画で見るとこんな感じ
ハープの音をイメージしています
この2種類のパーツをつかって、ランプシェードに仕立てていくのですが、かなり長くなってしまったので、今回はここまで!
次回の後編をお楽しみに☆〜(ゝ。∂)
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(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを⑥ 〜完結・設置編〜
こんにちは(^O^)
ガラス作家の田中加奈子です!
美容室の10周年の記念としてオーダーいただいた「オブジェ」と「ランプ」について綴っておりますが、今回の設置編で完結です!
これまでを読んでいない方はぜひこちらもお読みください
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを① 〜オーダーくださった時の気持ち編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを② 〜オブジェのテーマ編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを③ 〜オブジェの制作編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを④ 〜ランプのテーマ編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを⑤ 〜ランプの制作編〜
少し前のことですが、大阪府大阪市の美容室 Carpe Diem(カーペ ディエム)を営む鈴木崇仁さん(以下タカさん)より、お店の10周年のプチ改装の一環として作品をオーダーいただいた作品たちを、直接お店に設置しに伺いました。
facebookのお友達申請の際にはメッセージを添えてくださいね^^
ちょうど大阪に行きたい用事があったので、無理言って、お店の開店前にお邪魔させてもらうことに。
埼玉↔︎大阪も新幹線を使えば日帰りも余裕ですね!
車内販売で朝ごはん
新大阪から地下鉄に乗り継いで、到着!
階段を登ると、タカさんのお嬢さんが書いた雪だるまが迎えてくれました^ ^
タカさんとは、メッセージのやりとりやブログを読んだりで、よく知った方のように感じていましたが、直接お会いするのはこの日が初めて。本当はゆっくりお話ししたいところですが、開店前の貴重な時間を頂戴しているので、挨拶もそこそこに設置にとりかかることに。
オブジェはその構造上テグスが絡まないように持ち運ぶことが難しく、設置するその場でモタモタちまちまと解いて、、、
ランプはタカさんに確認しながらチェーンの長さを調整して、、、
設置完了
オブジェ
ランプ
動画でみるとお店の雰囲気も伝わりやすいと思います。
Carpe Diemの雰囲気に良く合っていますね(^^♪
お店の写真を拝見してイメージしまくっていたとはいえ、実際に設置した状態を自分の目で確認できて、感動したのと同時にとても安心しました。
この日のことは、タカさんもブログに書いてくださっています!夜になると店内の雰囲気も変わって、作品も昼間とは違う表情をみせているので、こちらも是非見ていただきたいです。
さて、予想通り長くなってしまった(^^;こちらの作品についてのブログは、今回で完結です。長い間お付き合いくださった皆さま、ありがとうございました!
そして、お店の10周年という大きな節目に作品をオーダーしてくださったタカさん、本当に本当にありがとうございました!!!
ブログを読んでるときも、イメージを膨らませているときも、手を動かしているときも、設置しに伺ったときも、ずーっと幸せな時間でした。
タカさんをはじめゲストさんやスタッフの方々、皆さんのCarpe Diemで過ごす時間が、より豊かなものになりますように。そして、もしほんの少しでもそのお手伝いが出来たのであれば、この上ない喜びです。
次回はこのブログを書いている期間に制作を進めてきた作品があるので、そちらのご紹介ができればと思っています!
お楽しみに☆〜(ゝ。∂)
<番外編>
Carpe Diemのロゴにもなっている王冠
さり気なくお店の中にいくつもあって、探すのが楽しかったです。
「こんなところにも~♪」と思っていたら、お友達の作品をみーっけ!
わんこトリマーさんで、ステンドグラスの制作もしている、かつらさんのハサミの作品。かつらさんの定番ハサミモチーフも、タカさん仕様でちょっとハード目なデザイン✂
わんこたちのビフォーアフターに癒されたり、アクティブなプライベートや、抜け感がおしゃれなステンドグラス作品が見れる、かつらさんのブログも必見ですよ~
東京 小岩 犬の床屋Kamin カミン トリミング シャンプー カット
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(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを⑤ 〜ランプの制作編〜
こんにちは(^O^)
ガラス作家の田中加奈子です!
美容室の10周年の記念としてオーダーいただいた「オブジェ」と「ランプ」について綴っております。今回はランプの制作編です!
これまでを読んでいない方はぜひこちらもお読みください
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを① 〜オーダーくださった時の気持ち編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを② 〜オブジェのテーマ編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを③ 〜オブジェの制作編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを④ 〜ランプのテーマ編〜
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引き続き、大阪府大阪市の美容室 Carpe Diem(カーペ ディエム)を営む鈴木崇仁さん(以下タカさん)より、お店の10周年のプチ改装の一環として作品をオーダーいただいた作品についてのブログです。
facebookのお友達申請の際にはメッセージを添えてくださいね^^
前回はランプのテーマについて書きましたので、今回は写真多めに制作過程をご紹介いたします^^
実物大で紙の模型を制作
ここで実際に吊るしてみて、バランスを確認することが重要!頭の中のイメージを実際に立体にしてみると、もっと良くなるヒントがみつかることが多いのです。
実物大のデザイン画を書く
立体になったときに、左端と右端の模様がつながるようにデザインを考えます。
デザイン画を巻いて再度バランスを確認
ちなみに写真ではキューブ型に見えますが、並行六面体です。
型紙をつくるため別紙にカーボン紙で複写
複写し忘れ防止のためにカラフルな色鉛筆でなぞっています。この状態のデザイン画がなんか好き^ ^
ステンドグラス用のハサミで切り離す
ステンドグラス用のハサミは、後でハンダづけすることを踏まえて1mm分小さくなるよう切れるのです。
鏡をカット&模様をつける
鏡のカットは通常のガラスカットと同様にできます。カット後、ハンドリューターを使って鏡の鏡面加工を削り取るように模様を描いていきます。今回は鏡面加工していない面にも模様を入れることで、奥行きを出しています。
文字の部分はガラスに絵付け
鏡部分が腐食した時の相性を考えて手書きの文字を入れることにしました。
顔料を練る
グリザイユという粉状のステンドグラス用の顔料に水を加えて練ります。
筆でガラスに顔料を塗る
パジャーブラシでならす
今回は少し古びた感じを出したかったので、ムラが少し残るぐらいの加減にならしました。
顔料が乾いたら、その顔料を擦り取るように文字を描く
電気炉で顔料を焼き付ける
模様をつけた鏡と絵付けしたガラスピースを洗浄し並べる
外で撮影したので、空と電線が映り込んでいます〜
↑↑↑にコパーテープを巻いて、ハンダづけして、配線して、出来上がったものがコチラ
まずは消灯時
続いて点灯時
絵付けを施したところはこんな感じ
ちなみにこちらは周りが明るい時に点灯した状態です
日中の消灯時、日中の点灯時、夜間の点灯時とそれぞれ違った表情を見せてくれるランプに仕上がりました。
また、鏡の面が多く使われているため周りの風景も見る人も映り込みます。設置する場所や時間帯、見る角度によっても姿を変えるランプ。経年変化によってそのもの自体も変化していく作品。お店の名前にもなっている今という時を大切にという想いを込めて制作しました。
ランプの制作編はここまで。
次回はシリーズ最終回!実際に設置した状態をご紹介したいと思います。
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