ガラス作家 田中加奈子の制作日記

作品制作にまつわるエトセトラ

ヒプノセラピーに出会ったきっかけ・前編

 

こんにちは(^O^)

 

ガラス作家の田中加奈子です!

 

 

前回のブログでヒプノセラピーとは?についてお話ししましたが、これからは私の実体験をお伝えしていこうかと思います。今回はヒプノセラピーに出会ったきっかけについてです。

 


前回のブログを読んでいない人はこちら↓を読んでみてください^ ^

piconoglass.hatenablog.com

 

 

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以前書いたブログ、自己紹介~過去のわたし編~では大学卒業から作品制作を再開するまでの間をまるっと省略していましたが、その間は割とおカタめな事務職の会社員をしていました。

 


大学は周りに山とか川とかしかないところにあり、そこで5年間もこもって作品制作をしていたので、社会性の乏しかった私にとって会社員生活は勉強になることばかりでした。

 


それは、現実的に地に足をつけて生きていくためには必要な勉強だったのですが、これまで自由奔放に生きてきた私には試練の時期でもありました。

 


それまでは周囲の人に恵まれていて私の奔放さは温かく受け入れられてきたので、稀にそんな私にどん引く人がいても全然何とも感じませんでしたし、むしろもっと引かせてやろうかとイタズラ心が芽生えるくらいでした。

 


ですが、仕事はできない、周りに迷惑かけっぱなし、で自尊心はなく、その状況で周囲の多くの人に私の奔放さを冷ややかな目で見られるということを人生で初めて経験し、私は少しずつ自分らしさを失っていきました。

 


いかに目立たずいかに迷惑をかけずいかに無難に仕事をするか

 


この時期は本気でコレ↑を目指していました。

 


子供の頃から「ちゃんとしなさい」と言われることが大嫌いで、誰かにコントロールされることが何より嫌だった私が、自らを「ちゃんとした普通の大人」の仮面をつけることでコントロールしていたのです。

 


そんな仮面が仮面だと自分でもわからなくなってきた頃、仕事量とそれにともなう責任が重くなってきました。

 


残業時間が増え、常に余裕がなく、イライラするようになってきました。しかもそのイライラの矛先はほぼ自分に向いていて、「私が仕事が出来ないからダメなんだ」といつも思っていました(実際、私は全く優秀ではなく、死ぬほどミスして迷惑かけまくってその度に対策を考えて何とかこなしている状態でした)。

 


出社をする際に毎日踏み絵を踏んでいるようだとは思っていたのですが、ある時ふと、その踏み絵は自分の顔だということに気がつきました。毎日毎日何年も踏み続けた顔は目も当てられないくらい醜く変形し、元の顔がわからなくなっていました。

 


「会社を辞めたい」とはずっと思っていたのですが、なかなか決心がつきませんでした。安定していて業績もいい会社で、福利厚生や給与面でも今後これ以上の条件で転職することは不可能だと思っていました。でも一番、決心がつかなかった理由は、大好きな旦那さんに経済活動のほとんどを押し付けることになるのが申し訳なかったからです。同じ会社で働く旦那さん、決してラクな仕事ではないことは私もよくわかっているので、私一人逃げ出すのは運命共同体の旦那さんに対して酷すぎる仕打ちだと。

 


ですが、このまま働き続けた先に明るい未来が待っていると思えず、旦那さんに退職したい旨を申し出ました。私の話を聞いてくれた旦那さんは「そんなに辛いのならば」と言ってくれました。

 


しかし、「辞めます」といってスグに辞められるような仕事の状態ではなかったので、仕事の年次のスケジュールを考えて退職日を決めてから会社に退職の意向を伝えようと思っていました。

 


そんな中、人生初めての人間ドックを受け、癌一歩手前であることがわかりました。

精密検査の結末、このまま放っておくとほぼ必ず癌化するので出来るだけ早く手術した方が良いとのことでした。

 


この時、自分が癌になって苦しんで死ぬかもしれない恐怖より「これで堂々と退職できる」という喜びの方が正直大きかったのです。

 


今思えば、そのくらい私にとって「会社を辞めること」は罪深いことだと思っていたのでしょうね。

 


その後手術は上手くいき、会社には退職を申し出て、半年かけて引き継ぎをして、やっと退職することが出来ましたとさ。

 

 

 

 


ここまでを読むと、「これで時間もできて自由に制作活動に打ち込めるね!」と思いそう(誰より私がそう思ってた)ですが、そうは問屋が卸さないのですねー。

 


ヒプノセラピーに出会うまでもう少し。

 

 

 

続きはまた次回☆~(ゝ。∂)

 

 

 

《補足》

会社員時代は気持ち的には苦しいことが多かったのですが、一緒に働いていた皆さんには、覚えの悪い私に手取り足取り仕事を教えてもらい感謝の気持ちでいっぱいです。そして現実的なスキルをたくさん身につけられたこと、今になってそれがとても生きています。あの時代に起きたこと、出会った人全てに感謝。