(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを⑤ 〜ランプの制作編〜
こんにちは(^O^)
ガラス作家の田中加奈子です!
美容室の10周年の記念としてオーダーいただいた「オブジェ」と「ランプ」について綴っております。今回はランプの制作編です!
これまでを読んでいない方はぜひこちらもお読みください
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを① 〜オーダーくださった時の気持ち編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを② 〜オブジェのテーマ編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを③ 〜オブジェの制作編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを④ 〜ランプのテーマ編〜
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引き続き、大阪府大阪市の美容室 Carpe Diem(カーペ ディエム)を営む鈴木崇仁さん(以下タカさん)より、お店の10周年のプチ改装の一環として作品をオーダーいただいた作品についてのブログです。
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前回はランプのテーマについて書きましたので、今回は写真多めに制作過程をご紹介いたします^^
実物大で紙の模型を制作
ここで実際に吊るしてみて、バランスを確認することが重要!頭の中のイメージを実際に立体にしてみると、もっと良くなるヒントがみつかることが多いのです。
実物大のデザイン画を書く
立体になったときに、左端と右端の模様がつながるようにデザインを考えます。
デザイン画を巻いて再度バランスを確認
ちなみに写真ではキューブ型に見えますが、並行六面体です。
型紙をつくるため別紙にカーボン紙で複写
複写し忘れ防止のためにカラフルな色鉛筆でなぞっています。この状態のデザイン画がなんか好き^ ^
ステンドグラス用のハサミで切り離す
ステンドグラス用のハサミは、後でハンダづけすることを踏まえて1mm分小さくなるよう切れるのです。
鏡をカット&模様をつける
鏡のカットは通常のガラスカットと同様にできます。カット後、ハンドリューターを使って鏡の鏡面加工を削り取るように模様を描いていきます。今回は鏡面加工していない面にも模様を入れることで、奥行きを出しています。
文字の部分はガラスに絵付け
鏡部分が腐食した時の相性を考えて手書きの文字を入れることにしました。
顔料を練る
グリザイユという粉状のステンドグラス用の顔料に水を加えて練ります。
筆でガラスに顔料を塗る
パジャーブラシでならす
今回は少し古びた感じを出したかったので、ムラが少し残るぐらいの加減にならしました。
顔料が乾いたら、その顔料を擦り取るように文字を描く
電気炉で顔料を焼き付ける
模様をつけた鏡と絵付けしたガラスピースを洗浄し並べる
外で撮影したので、空と電線が映り込んでいます〜
↑↑↑にコパーテープを巻いて、ハンダづけして、配線して、出来上がったものがコチラ
まずは消灯時
続いて点灯時
絵付けを施したところはこんな感じ
ちなみにこちらは周りが明るい時に点灯した状態です
日中の消灯時、日中の点灯時、夜間の点灯時とそれぞれ違った表情を見せてくれるランプに仕上がりました。
また、鏡の面が多く使われているため周りの風景も見る人も映り込みます。設置する場所や時間帯、見る角度によっても姿を変えるランプ。経年変化によってそのもの自体も変化していく作品。お店の名前にもなっている今という時を大切にという想いを込めて制作しました。
ランプの制作編はここまで。
次回はシリーズ最終回!実際に設置した状態をご紹介したいと思います。
お楽しみに☆〜(ゝ。∂)
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ありがたいことに現在たくさんのオーダーをいただいております。現在お受けすると、最短で夏頃のお渡しとなります。お時間は頂戴しますが、あなたのためだけの一点物を制作しますので、詳細は直接メール(piconoglass@gmail.com)や各種SNSのメッセージ機能にてお気軽にご相談ください^ ^