(オーダー制作・イヤリング)ティファニーブルーを使って
こんにちは(^O^)
ガラス作家の田中加奈子です!
今回はイヤリングのオーダー作品について書きたいと思います。
オーダーしてくれたのは友人でもある、福岡県粕屋町の理容師さん、山本美由紀さん(以下みゆきちゃんとお呼びします)
100年以上の歴史のある老舗ヘアーサロン!!
みゆきちゃんのHP
彼女からのオーダーは「ティファニーブルーのイヤリング」
ヘアーサロンのアクセントクロスでこの色を使っていて、仕事中でもお休みの日でも身につけられるものがいいなとも。
希望を聞いていると、吊り下げ型が好きだけど仕事中には不向きとのことだったのと、マスクの付け外しでとれにくい、耳にフィットするタイプのイヤリングにすることにしました。
(アクセサリーのオーダーでは、着用シーンや金属アレルギー、金具の色の希望についてもお聞きしています)
ここからは制作過程のご紹介です!
まずはデザインのラフスケッチと、紙で模型を作って実際に耳に当てたりして大きさや見え方を確認します。
ピアスとちがってイヤリングは耳たぶが小さいとつけられないこともあるので、おさまり具合を確認するのも大事な工程です。
透明なガラスを切ります。
厚さが異なる板ガラスを2種切り出して、最終的にはどちらか合う方を使います。
これはセラミックマーカーというもので、陶磁器やガラスに金彩、プラチナ彩を施すものです。
塗るとこんな色ですが、高温で焼き付けることで、ほぼ金のみが残るようになっていて、焼成後は約95パーセント本物の金になります!
(今回はプラチナカラーで正確にいうと成分はホワイトゴールドです)
電気炉(ガラス用のオーブン)で高温に熱します。
この時、身体に悪そうなものすごい匂いがするので、換気扇を回して、工房から避難します!!
焼き上がりがコチラ
金以外の成分がほぼ焼き切れて、プラチナカラーに変色しました。
↑で焼き上がったガラスの縁が歪んでいるのを、削ってラインを整えます。
ガラスの厚みが厚い方を採用しました
↑でカタチを整えたガラスのホワイトゴールドを焼き付けた面に、ペンリューターで模様を彫っていきます。
(ホワイトゴールドを削り取っていくイメージ)
次はいよいよティファニーブルーのガラスを切ります。
切ったティファニーブルーのガラスの上のホワイトゴールドを焼き付けたガラスを重ねて
電気炉で焼き付けます。
最初の電気炉の写真の使いまわしです~
焼き上がりがコチラ
あまり変化がないように見えますが、ビフォーアフターを比べると、縁に丸みが帯びて、ホワイトゴールド部分に彫った模様がなめらかに焼き上がりました!
焼き上がったガラスにイヤリングパーツをつけて、
完成
ホワイトゴールド面に彫った模様から、下の色が見え隠れするのが気に入っています。
みゆきちゃんは女性理容師さんなので剃刀を表現したくて、プラチナ彩を取り入れました。
また、最初に希望を話してもらった時に、本当は吊り下げ型が好きだと聞いていたので、簡単に付け外しができるメタルパーツをおつけしました。
お休みの日は、揺れるイヤリングとして楽しめます。
イヤリングの金具に輪を通すだけ!
フワフワに包んでお渡ししました。
今回は、みゆきちゃんに直接手渡しができたので、着画を撮らせてもらいました。
白い肌にティファニーブルーが映えますね~
(実は、このブログの最初の方にあるみゆきちゃんの写真も、このイヤリングをつけてくれてるのです~遡って見てね!)
みゆきちゃん、私にオーダーしてくれてありがとう!!
さて、今回の身に着けるガラスアートはいかがだったでしょうか?
私のつくるアクセサリーは、身に着けるアートとしてつくっていますが、外して置いておいても、アート作品として眺めて楽しめることを意識して制作しています。
現在オーダーに関しては既に受け付けている方のみとしていますが、特にアクセサリーについて沢山のお問合せをいただいております。
つきましては、オーダーではなく【リクエスト】という形で承っています。【リクエスト】には必ずお応えできるものではありませんが、アクセサリー制作において参考にさせていただきます。ご要望がありましたら、アクセサリー用のInstagramアカウントにDMやコメント欄への書き込みをお願いします。
今回は以上です!
また次回をお楽しみに☆〜(ゝ。∂)
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ありがたいことに2020年分はオーダー上限に達しました!
来年分の受付開始の際はSNSにてお知らせしますので、しばらくお待ちください^^
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