わたしがつくるステンドグラス 後編
こんにちは(^O^)
ガラス作家の田中加奈子です!
前回のブログ「わたしがつくるステンドグラス 前編」では、ガラスにおける「透過光」と「反射光」について例をあげてお話ししました。
今回はその後編、本題の「わたしがつくるステンドグラス」についてお伝えしたいと思います。
前回を読んでいない人は前回分↓に目を通してもらうとスーパーわかりやすいと思います。
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それでは後半いってみよー!
前回、一般的なステンドグラスは「透過光」で見るととっても美しいのだけど、「反射光」ではそうでもない、ということについて触れました。
教会のようなステンドグラスパネルは夜は部屋の中から全然見えなくなっちゃうし、ランプは点灯していない昼間に見るとイマイチ、、、
ということは、昼間はお仕事等で家にいない人はステンドグラスパネルは楽しめないの?昼間のお家にいる人はイマイチなランプと一緒に過ごさなきゃいけないの?
これではごく普通の生活の中でステンドグラスを楽しむことが難しいではないか、、、
こんな綺麗なガラスを窓ガラスや飲み物を飲むグラス以外にも楽しめたらいいのに、、、
そーこーで、私が考えたのが、
「反射光」でも美しければ良くね?
「透過光」「反射光」どちらも綺麗だったら最強じゃね?
さらに「透過光」と「反射光」それぞれ違う面白さがあったら言うことなくね?
と文字にしてみるといたって普通に考えつきそうなことですね。
でもここでやっと、過去にガラスを色々いじくって作品つくっていた大学時代に得た技術や感覚が役に立つ時がきたのです!散々触って見つけたいくつもの魅力的なガラスの表情。これをみんなに見てもらいたいんです。
そこで気持ちを完全に切り替えました。
透過光で見る美しいステンドグラス作品をつくる
から
ガラスという美しい素材を使ってなんか面白いものをつくる
に。
なので、ステンドグラスをつくるための技法は使っていますが、私はステンドグラスをつくっている感覚はあまりありません。
ステンドグラスをつくるための技法→ガラス片をパッチワークのようにつなぎあわせる
といいますか、ステンドグラス作家さんから見たら私の作品は邪道すぎて、おおっぴらに「ステンドグラスつくってます」とは申し訳なさすぎて言えません、、、
ちなみに、ステンドグラス自体はかなーり好きで、街中や旅先ではつい探してしまいますし、ステンドグラス作家さんには大変なリスペクトをしていますので、それゆえにです。
それでは、前置きが長くなりましたが、私のつくったガラス作品をご覧ください!
こだわりポイントの解説つき(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
この一見シンプルなポストカードフレーム
これはこんな小さいピースをつなげてつくっているのですが、透明なガラスに一つずつ細かい絵付けをしているのです。
仕上がりをアップでみるとこんな感じ。
でね、これで終わりじゃないのです。
透明なガラスではあるのですが、表面のテクスチャーに特徴のあるガラスを使っていて、光の反射が普通のガラスではないキラキラ加減ですごく綺麗なのー
ぜひ動画で見てみてと思ったらはてなブログは直接動画を貼れない、、、(´;ω;`)
facebookにあげようと思うので、これを機にお友達になってね。
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それでは次〜
この蓋つきの箱
蓋の部分に模様があるのですが、これはステンドグラスパネルと同様で、透過光でないと模様がよく見えないのです
なので、底面に鏡を仕込みました
そうすると鏡に反射した光が透過して模様がくっきり見えます
お次は壁面に飾るアート作品
白い壁面に飾ることを意識してつくりました
少ーし壁から離して設置し、壁に落ちる影を楽しめるように
次は吊り下げ型のランプ
点灯しているとこんな感じ〜
こちらも絵付けをしてあり、壁の近くに設置するとこんな影が
消灯中でも違った美しさを楽しめるように
と、まだまだ見てほしいものはありますが、一旦この辺にしておきましょう。
今回載せた作品は全て絵付けを施したガラスを使っていますが、その他の面白いガラスもたくさんあるので、またその内ご紹介しますね!絵付けについては最後の【ガラス豆知識】にて〜
それでは、前後編にわたって「わたしのつくるステンドグラス」についてお話ししてきましたが、わたしのつくるステンドグラスとは、ステンドグラスの技法を使ってつくった、昼夜問わず日常の中で楽しめるガラス作品ということでした。
次回は、つい最近ステンドグラスの技法でつくった作品を例に、そのつくり方を解説したいと思います!
お楽しみに☆〜(ゝ。∂)
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【ガラス豆知識】
ガラスの絵付けとは?
教会のステンドグラスパネルの人物像を思い浮かべてください。顔とか手とかの細かいところは絵付けを施してあります。ガラス用の顔料で描き、高温で焼き付けることで、長い年月に耐えられるくらいしっかり焼き付きます。爪でカリカリしたくらいじゃ全く剥がれません!