(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを⑥ 〜完結・設置編〜
こんにちは(^O^)
ガラス作家の田中加奈子です!
美容室の10周年の記念としてオーダーいただいた「オブジェ」と「ランプ」について綴っておりますが、今回の設置編で完結です!
これまでを読んでいない方はぜひこちらもお読みください
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを① 〜オーダーくださった時の気持ち編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを② 〜オブジェのテーマ編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを③ 〜オブジェの制作編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを④ 〜ランプのテーマ編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを⑤ 〜ランプの制作編〜
少し前のことですが、大阪府大阪市の美容室 Carpe Diem(カーペ ディエム)を営む鈴木崇仁さん(以下タカさん)より、お店の10周年のプチ改装の一環として作品をオーダーいただいた作品たちを、直接お店に設置しに伺いました。
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ちょうど大阪に行きたい用事があったので、無理言って、お店の開店前にお邪魔させてもらうことに。
埼玉↔︎大阪も新幹線を使えば日帰りも余裕ですね!
車内販売で朝ごはん
新大阪から地下鉄に乗り継いで、到着!
階段を登ると、タカさんのお嬢さんが書いた雪だるまが迎えてくれました^ ^
タカさんとは、メッセージのやりとりやブログを読んだりで、よく知った方のように感じていましたが、直接お会いするのはこの日が初めて。本当はゆっくりお話ししたいところですが、開店前の貴重な時間を頂戴しているので、挨拶もそこそこに設置にとりかかることに。
オブジェはその構造上テグスが絡まないように持ち運ぶことが難しく、設置するその場でモタモタちまちまと解いて、、、
ランプはタカさんに確認しながらチェーンの長さを調整して、、、
設置完了
オブジェ
ランプ
動画でみるとお店の雰囲気も伝わりやすいと思います。
Carpe Diemの雰囲気に良く合っていますね(^^♪
お店の写真を拝見してイメージしまくっていたとはいえ、実際に設置した状態を自分の目で確認できて、感動したのと同時にとても安心しました。
この日のことは、タカさんもブログに書いてくださっています!夜になると店内の雰囲気も変わって、作品も昼間とは違う表情をみせているので、こちらも是非見ていただきたいです。
さて、予想通り長くなってしまった(^^;こちらの作品についてのブログは、今回で完結です。長い間お付き合いくださった皆さま、ありがとうございました!
そして、お店の10周年という大きな節目に作品をオーダーしてくださったタカさん、本当に本当にありがとうございました!!!
ブログを読んでるときも、イメージを膨らませているときも、手を動かしているときも、設置しに伺ったときも、ずーっと幸せな時間でした。
タカさんをはじめゲストさんやスタッフの方々、皆さんのCarpe Diemで過ごす時間が、より豊かなものになりますように。そして、もしほんの少しでもそのお手伝いが出来たのであれば、この上ない喜びです。
次回はこのブログを書いている期間に制作を進めてきた作品があるので、そちらのご紹介ができればと思っています!
お楽しみに☆〜(ゝ。∂)
<番外編>
Carpe Diemのロゴにもなっている王冠
さり気なくお店の中にいくつもあって、探すのが楽しかったです。
「こんなところにも~♪」と思っていたら、お友達の作品をみーっけ!
わんこトリマーさんで、ステンドグラスの制作もしている、かつらさんのハサミの作品。かつらさんの定番ハサミモチーフも、タカさん仕様でちょっとハード目なデザイン✂
わんこたちのビフォーアフターに癒されたり、アクティブなプライベートや、抜け感がおしゃれなステンドグラス作品が見れる、かつらさんのブログも必見ですよ~
東京 小岩 犬の床屋Kamin カミン トリミング シャンプー カット
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(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを⑤ 〜ランプの制作編〜
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美容室の10周年の記念としてオーダーいただいた「オブジェ」と「ランプ」について綴っております。今回はランプの制作編です!
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(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを① 〜オーダーくださった時の気持ち編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを② 〜オブジェのテーマ編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを③ 〜オブジェの制作編〜
(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを④ 〜ランプのテーマ編〜
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前回はランプのテーマについて書きましたので、今回は写真多めに制作過程をご紹介いたします^^
実物大で紙の模型を制作
ここで実際に吊るしてみて、バランスを確認することが重要!頭の中のイメージを実際に立体にしてみると、もっと良くなるヒントがみつかることが多いのです。
実物大のデザイン画を書く
立体になったときに、左端と右端の模様がつながるようにデザインを考えます。
デザイン画を巻いて再度バランスを確認
ちなみに写真ではキューブ型に見えますが、並行六面体です。
型紙をつくるため別紙にカーボン紙で複写
複写し忘れ防止のためにカラフルな色鉛筆でなぞっています。この状態のデザイン画がなんか好き^ ^
ステンドグラス用のハサミで切り離す
ステンドグラス用のハサミは、後でハンダづけすることを踏まえて1mm分小さくなるよう切れるのです。
鏡をカット&模様をつける
鏡のカットは通常のガラスカットと同様にできます。カット後、ハンドリューターを使って鏡の鏡面加工を削り取るように模様を描いていきます。今回は鏡面加工していない面にも模様を入れることで、奥行きを出しています。
文字の部分はガラスに絵付け
鏡部分が腐食した時の相性を考えて手書きの文字を入れることにしました。
顔料を練る
グリザイユという粉状のステンドグラス用の顔料に水を加えて練ります。
筆でガラスに顔料を塗る
パジャーブラシでならす
今回は少し古びた感じを出したかったので、ムラが少し残るぐらいの加減にならしました。
顔料が乾いたら、その顔料を擦り取るように文字を描く
電気炉で顔料を焼き付ける
模様をつけた鏡と絵付けしたガラスピースを洗浄し並べる
外で撮影したので、空と電線が映り込んでいます〜
↑↑↑にコパーテープを巻いて、ハンダづけして、配線して、出来上がったものがコチラ
まずは消灯時
続いて点灯時
絵付けを施したところはこんな感じ
ちなみにこちらは周りが明るい時に点灯した状態です
日中の消灯時、日中の点灯時、夜間の点灯時とそれぞれ違った表情を見せてくれるランプに仕上がりました。
また、鏡の面が多く使われているため周りの風景も見る人も映り込みます。設置する場所や時間帯、見る角度によっても姿を変えるランプ。経年変化によってそのもの自体も変化していく作品。お店の名前にもなっている今という時を大切にという想いを込めて制作しました。
ランプの制作編はここまで。
次回はシリーズ最終回!実際に設置した状態をご紹介したいと思います。
お楽しみに☆〜(ゝ。∂)
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(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを④ 〜ランプのテーマ編〜
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美容室の10周年の記念としてオーダーいただいた「オブジェ」と「ランプ」について綴っております。今回はランプのテーマ編です!
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今回からやっとランプについてブログを書きます!
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オーダーいただいた際は「ライティングレールに吊るすものを2点」というだけで、オブジェが欲しいとかランプが良いとかもなく、つくるものも全てオマカセ。
一つはオブジェにしたので、もう一つはやっぱりランプをつくりたいと気持ちがムクムクと。
うん、ペンダントランプをつくることにしよう!
さて、作品をつくるにあたって、二つの内一つはこれをテーマに制作したい考えているものがありました。
それは店名である「 Carpe Diem(カーペ ディエム)」という言葉。
字面も良いし響きも好きなこの言葉はどういう意味かというと、、、
その日を摘め(そのひをつめ、ラテン語: Carpe diem、カルペ・ディエム)は、紀元前1世紀の古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場する語句。「一日の花を摘め」、「一日を摘め」などとも訳される。また英語では「seize the day」(その日をつかめ/この日をつかめ)とも訳される。ホラティウスは「今日という日の花を摘め」というこの部分で、「今この瞬間を楽しめ」「今という時を大切に使え」と言おうとしている。
今という時を大切に
先のことを考えて不安を感じたり、過ぎたことをクヨクヨしてしまう意識を「今」に立ち返らせてくれる、この、先人の言葉を作品にしたいと思いました。
それにしても3000年も前の詩に登場する語句だとは、古代ローマ人凄すぎる、、、というよりか、いかに人は「今」にとどまることが難しいのかもしれませんね。
この言葉をテーマにしようと考えたとき、鏡を素材につくることを決めました。
鏡は今この瞬間だけを映すものだから
ですが、鏡をランプにするには問題が。鏡は光を「反射」し「透過」しないため、わざわざランプにするには普通のガラスに比べ面白みに欠ける素材なのです。
反射光と透過光について書いたブログです
そこで私は過去につくった、鏡を素材にした作品を応用することにしました。
この作品は見る角度によって表情が大きく変わります!是非リンクをクリックして見てみてください^^
ガラス作家 田中 加奈子 / Kanako Tanaka on Instagram: 個展・無限軌道より 『サンカーク』
鏡は透明な板ガラスの片面に鏡面加工がしてあります。↑↑↑の作品ではその鏡面加工を物理的に削り取ることで模様をつけています。
ちなみに、鏡をそんな風にしちゃってるモノを私は見たことがありません、、、それは恐らく、傷付けたところから鏡が腐食しやすくなるからだと思います。
鏡が腐食すると↓↓↓こんな風に黒い汚れのようになります。
私はその腐食も作品の一部にしたいと考えました。特に今回の作品のテーマは「今という時を大切に」経年変化で腐食し、姿を変えていくだろう作品の今の状態が、今この瞬間にしかない、という想いも込めたかったのです。
なので、経年変化がただの劣化ではなく趣きのある作品になるようデザインを考え、普段は鏡を扱う際に使う腐食防止剤を今回は使用せずに制作することにしました。
ここまでテーマがしっかりしてくれば、あとは手を動かすのみ!
ランプのテーマ編はここまで。
次回の制作編をお楽しみに☆〜(ゝ。∂)
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(オーダー制作)10周年の記念にオブジェとランプを② 〜オブジェのテーマ編〜
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さて、今回で3記事目になるのですが、引き続き、大阪府大阪市の美容室 Carpe Diem(カーペ ディエム)を営む鈴木崇仁さん(以下タカさん)より、お店の10周年のプチ改装の一環として作品をオーダーいただいた作品についてのブログです。
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今回はオブジェの制作編なんですが、このオブジェはステンドグラスの技法をつかっておりません。約10年ぶりにバーナーワークでパーツをつくってみたので、それについても書いていきたいと思います。
作品のイメージのラフスケッチがこちら
こんな画像たちを参考にしてイメージをかためていきました。
ビーズ状のガラスを使うことを思いつき、ガラス製のビーズを色々探してみるのですが、市販のものは形や大きさが均一で整い過ぎていて、これらだけじゃ何か物足りない、、、
もっと「力」や「勢い」、「流れ」、「瞬間の美しさ」のようなものを表現したい。
そんなガラスが見つからないならば、
つくりましょー!
そんなわけで、ビーズ状(穴が通っている)ガラスをつくるに最適な技法バーナーワークでつくることにしました。
バーナーワークとは、、、
実を言うと、最後にバーナーワークをしたのは約10年前。そんなに間があいても思った通りにつくることができるのか不安を感じながらも、久しぶりの作業にちょっとワクワク(*⁰▿⁰*)
このバーナーワークは上の通りとんぼ玉をつくることができるので、そのつくりかたに倣って制作しました。
とんぼ玉とは、、、
とんぼ玉(とんぼだま、蜻蛉玉)は、柄が入った小さなガラス玉(ビーズ)のこと。模様のついたガラス玉をトンボの複眼に見立てて、「とんぼ玉」と呼ばれたといわれている。
江戸時代には青地に白の花模様のガラス玉を「蜻蛉玉」と呼び、それ以外のものは模様に応じて「スジ玉」「雁木玉」などと呼び分けていたが、現在では模様に関係なく「とんぼ玉」と呼ばれている。
出典元:とんぼ玉 - Wikipedia
ここからは私が実際に作業をしている写真でそのつくり方をご説明したいと思います。
芯棒となるステンレス製の棒の先に離型剤を塗布
棒状のガラスの先をバーナーで熱して熔かす
(このバーナーは最高1,500℃以上なります)
芯棒に熔けたガラスを巻き取る
今回は均一な球体ではなく歪つに形を整える
冷ましたガラスを芯棒から抜き取った状態
(穴のところに離型剤が焼きつくので、穴の内側が茶色になっています)
穴に焼きついた離型剤をハンドリューターで削り取り、ガラスパーツが完成
今回の作品で使うガラスパーツは数百個になるのですが、バーナーワークでつくったものはポイント的に使いたいので、予備を含め約150個ほど準備しました。
さて、このガラスパーツ探し&ガラスパーツ制作と並行して実物大のサンプルも制作しています。過去に似たようなものをつくった経験がないので、本当にこの作品がモノとして成立するのか確認するためです。
ガラスパーツ部分は樹脂製のビーズで代用しそれ以外のところは銅線で。
(銅線部分は実際にはハンダでメッキします)
輪の数をもう一つ増やした方がバランスは良さそうだなぁというのと、イメージ通りにいけそうだということを確認できたので、いよいよ本番用のガラスパーツを使って制作です。
ひたすら銅線にガラスパーツを通して、捻って、ハンダメッキして、通して捻ってメッキして、、、、
を繰り返してこんなカタチのものを大きさを変えて6個つくりました。
その6個の「輪」をバランスをみながらテグスで吊って完成したものがコチラ!
見る角度で見え方が変わります。
近寄ってみるとこんな感じです。
水しぶきのような、光の輪のような、クラウンのようにも見える「輪」が、少しずつ大きくなっていくさまをイメージしています。
オブジェ編はここまで。
次回はもう一つのランプについて書きたいと思います。
お楽しみに☆〜(ゝ。∂)
作品の撮影時に真下に寝転んで撮った写真で、ピンボケしているんだけどお気に入りの一枚。
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前回から、美容室の10周年の記念としてオーダーいただいた「オブジェ」と「ランプ」について綴っております。今回はその続きで、オブジェのテーマ編です。
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さて、大阪府大阪市の美容室 Carpe Diem(カーペ ディエム)を営む鈴木崇仁さん(以下タカさん)より、お店の10周年のプチ改装の一環として作品をオーダーいただきました。
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オーダーいただいた時は、「ライティングレールに吊るすものを2点」というだけで、オブジェかランプかというのも全てオマカセでした。
オマカセの作品をつくるときに一番最初にすることは、オーダーしてくださった方やお店の情報を潜在意識に投げ込むこと!
タカさんがブログを書いている方だったので、今回はそのブログを遡って初回の記事から読み始めることに。毎日更新されるようになってからは2年くらいですが、ブログ自体はお店をはじめた10年前から書かれていました。
(初期のブログって、その人らしさがよく出ていると感じることが多いので必ず読むようにしています。)
最近のブログでは、guestさんのビフォーアフターでその洗練された大人っぽいヘアスタイルにドキドキしたり、お嬢さん二人と過ごした休日ブログにほっこりさせられていたりしたのですが、昔のブログは美容ネタも全くないし、正直言うと同じ人が書いているんだろうかと、、、
ここからどうなって今のタカさんになっているのか知りたくてひたすらブログを読んで、その道筋を辿ることにしました。
ある日、ヨガマットでゴロゴロしながらブログを読んでいたらちょっとウトウトしてきました。こういう時は作品のイメージが湧きやすいので、積極的に微睡むようにしています。
ウトウトするとチャンスタイム到来なので、私にとっては大事な時間なのです!昼寝も仕事って幸せだな、、、
で、目論見通りこの時にイメージが湧いてきたのですが、それはとても不思議なものでした。
はじめに、男の人の大きな足が地面に向かって降りてくる感じがして、それに集中しはじめた瞬間何かが弾けたような感覚になりました。
それは水たまりに足を降ろした時の水しぶきのよう。
この時はまだ1年分くらいのブログしか読めていなかったのですが、このイメージがどこからきたのか、どういう意味があるのか知りたくて読み続けることに。そして全部で1500記事以上、10年分を読みました!
読み終えた時に「どんな道でも歩んで行くと決めた人の軌跡」という想いが胸にストンと降りてきて、それを作品のテーマにすることに。
その時に描いたラフスケッチがこちら
水しぶきのような、光の輪のようなものが連なっているイメージです。
でね、これは偶然か、私の潜在意識の仕業なのだろうかわからないのですが、タカさんのお店 Carpe Diem(カーペ ディエム)のロゴは王冠がモチーフになっているのです。
王冠にも見える「輪」が少しずつ大きくなって上昇していく、そんな風にも見えてきました。
ここまで具体的にイメージができてきたら、あとは制作するのみ!!
長くなりそうなので今回はテーマのところまで!
次回は「オブジェ制作編」について書きたいと思います。
お楽しみに☆〜(ゝ。∂)
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先日、美容室の10周年の記念としてオーダーいただいた「オブジェ」と「ランプ」を納品してきました!今回はその作品について書きたいと思います。
伝えたいことがありすぎるので、数回に分けてちょこちょこ書きまーす。おつきあいいただければ幸いです^^
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大阪府大阪市の美容室 Carpe Diem(カーペ ディエム)を営む鈴木崇仁さん(以下タカさん)より、お店の10周年のプチ改装の一環として作品をオーダーいただきました。
タカさんとはオーダーいただく少し前にfacebookで繋がっていて、タカさんのつくるヘアスタイルを見て、「ただ可愛らしいとか、ただ色気のあるだけの女性らしさではない、女性のもつ凛とした美しさを引き出してくれる美容師さんだなぁ」と思っていました。私が男性だったら、奥さんや彼女の髪をお願いしたい(//∇//)
そんなタカさんからオーダーいただけてとても嬉しかったです。
タカさんのつくるヘアスタイルはブログ・Instagram・facebook で見てみてくださいね~
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しかも、10周年という大きな節目にオーダーいただけるだけでも光栄なのに、
なんと、
同時に2点も!!
同時に2点つくれるのって実はとってもとっても嬉しいんです~
二つあるからこそ表現できることもあるし、オーダー作品のデザインを考えているといくつも案が浮かんで、ギリギリまで悩んで一つのデザインに絞っていくのですが、その時泣く泣くボツにしたものも自分用にこっそりつくろうかと思うくらい気に入っていることが多いのです。(そして作る時間がなくて永遠のお蔵入り、、、涙)
今回は大体の設置場所と設置方法は決まっていて、ライティングレールに吊り下げられる作品をとのことだったので、早速お店の写真を送っていただきました。
で、その写真を見て色々驚くことが、、、
まず一つめは、
お店がめちゃくちゃオシャレでカッコイイこと
あんな素敵なヘアスタイルをつくる方のお店ですもんね!
そしてもう一つは、既にお店で使われているこちらのステンドグラスのランプ
すごく見覚えが、、、
もしや、私の尊敬するステンドグラス作家のBB designworksさんの作品では??
私は学生時にガラスに熱を加え溶かしてカタチをつくるような技法を勉強していたのですが、ガラス片をパッチワークのようにつなぎ合わせてつくるステンドグラスはノータッチでした。
ステンドグラスって、教会のパネルやティファニーランプのような色彩豊かでクラシカルなイメージが強く、現代的なインテリアには合わせづらいものが多かったから、、、
詳しくは過去ブログをご参照ください、、、
ですが、そんな私も今では主にステンドグラスをつくる技法をつかって作品制作をしています。それはBB designworksさんの作品に出会って、ステンドグラスへのイメージが払拭されたことも大きく影響しています。
そんなBB designworksさんのランプを選ばれたタカさんにオマカセでオーダーいただけるなんて、、、
大変恐縮、、、
いや、、、
腕がぶんぶんに鳴りまくりですね!!!
そんなわけで鼻息荒めなスタートをきった今回の作品制作はこれからどんな道を辿り、完成→設置まで至るのでしょうか。
今回は以上です!
次回もお楽しみに☆〜(ゝ。∂)
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(オーダー制作)シャボン玉ランプ・後編
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今回は、前後編に分けてお話ししている「シャボン玉ランプ」の後編です。
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静岡県浜松市のマッサージサロン・喫茶店 ピリカの長谷川朱美さん(以下あけちゃん)よりオーダーいただいたランプの後編をお届けします^ ^
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前回分を呼んでいない方はこちらから読んでくださいね〜
前回は、シャボン玉パーツをランプシェード本体のガラスに、熔着させたところまで書きました。
この△のガラスパーツ4つを組んでランプシェードにしていきます。
今回はブドウのツルのようなランプベースを。このタイプは「置き型」のベースにランプを吊り下げるので、ペンダントランプ同様にゆらゆらした浮遊感があって、シャボン玉のイメージにぴったりだなぁと選びました。
これは厚紙で実物大の模型をつくって吊ってみた状態。
(ランプは必ず実物大の模型をつくって一番しっくりくるサイズに調整しています)
ハンダづけが終わった状態がこちら
このシルバー色のハンダの部分を、ランプベースの色に合わせて、パティーナという薬品で腐食させていきます。
その様子を動画におさめましたので、よかったらご覧ください。(相変わらずの低クオリティー動画なので要注意かつ倍速をオススメします)
パティーナでハンダを染めた後は、ワックスをしっかりと2〜3回重ねてかけて、よく洗浄して、完成です!
まずは消灯時
そして点灯時
気に入ってもらえたかな〜
周囲の人を惹きつけるあけちゃんの軽やかな明るさと優しさを表現した「シャボン玉ランプ」の灯りが、ピリカのお客さまを癒すお手伝いになれば幸いです。
この作品を制作できてとても幸せでした。
あけちゃん、本当にありがとうございました!
今回は以上です☆〜(ゝ。∂)
✴︎オーダーについて✴︎
小型の作品でしたら1〜2ヶ月程度、大型の作品は4~6ヶ月ほどでお渡しとなります。お時間頂戴してしまいますが、あなたのためだけの一点物を制作しますので、詳細は直接メール(piconoglass@gmail.com)や各種SNSのメッセージ機能にてお気軽にご相談ください^ ^